京町家とはなにか?どのようなものか?

鴨川河川敷の新緑 その他

新元号と鴨川を彩る新緑

桜の花も散り、五月を迎えました。元号も変わり、新しい時代がはじまりました。

鴨川河川敷の新緑

通勤中に良く通る鴨川の河川敷では桜の花は散りましたが、新緑の色鮮やかさが出てきました。
ここ数日は気温も上がり、初夏を感じさせる気候になってきました。快適に過ごせる時期ですね。
祇園祭はまだ先ですが、この時期の京都も魅力があります。

京町家とは何か?どのようなものか?

今回は京都でよく目にする、耳にすることがある

京町家

「京町家」

について紹介できればと思います。京都市内には伝統的な古い建物が沢山あり、私もよく目にしますが具体的に「京町家」については若干あやふやな部分もありましたので、これを気に調べてみようと思いました。

具体的に京町家とは

建築基準法が施行された昭和25年以前に建築された木造建築物で,伝統的な構造及び都市生活の中から生み出された形態又は意匠を有するものを「京町家」として定義しています。

●伝統的な構造
「伝統軸組構法」や「伝統構法」と呼ばれており,柱や梁などの木組みと土壁の粘り強さで地震に耐える構造です。

●都市生活の中から生み出された形態又は意匠
3階建て以下,一戸建て又は長屋建てで,平入りの屋根を有するほか,以下のいずれか一つ以上を有するもののことです。(道の角にある敷地,道の一端に面する敷地,路地状の部分のみにより道に接する敷地,高塀を有する建築物の場合は,「平入りの屋根」の条件は適用されません。)

・通り庭(道に面した出入口から続く細長い形状の土間。)

・火袋(通り庭上部の細長い形状の吹き抜け部分。)

・坪庭又は奥庭

・通り庇(道に沿って設けられた軒。)

・格子(京格子や虫籠窓など,伝統的なものに限る。)

・隣地に接する外壁又は高塀
(ここまで京都市の京都市京町家の保全及び継承に関する条例についてのページより引用)

 京町家の魅力

京町家

京都市は先の大戦での爆撃を免れました。その為江戸時代から残る町家が数多く残りました。こうした京都に残ってきた町家を「京町家」と呼ぶようになりました。この町家も個人の住宅や着物等の商店の店舗等色々な種類や歴史がそれぞれに1つ1つに歴史がある大変貴重な建造物です。

京都ではこうした「京町家」を観光地として、或いは商業用地や不動産用地として付加価値をつける事で京都独自の魅力の1つにする事で建て替えによる取り壊しを可能な限り抑えて、多くの「京町家」を今まで残してきました。それぞれ1軒毎に人を引き付ける魅力があります。

私自身は京都市内在住で京町家が残るエリアは良く通ることもあり、カフェや宿泊施設として活用されている京町家を見かけますが、地元在住の私でも入ってみたいと思うような京町家も確かにあります。日本だけでなく、外国からの観光客を魅了するのも分かります。京町家」は一種のブランドとして大変な価値があります。

京町家の危機

【関西の議論】伝統「京町家」の重大危機 7年間で5千軒超消滅…異例の罰則付き条例の成否は
7年間に5602軒の京町家が消失-。京都市の広報資料に衝撃的な見出しが躍った。京都の歴史や文化、町並みの景観をかたちづくる伝統的木造建築「京町家」。この京町家が…

上記の記事は昨年辺りに配信されました新聞の記事です。内容を読み進めると大変残念な内容です。

ここ数年で京都にある京町家はかなりの数を減らしております。建築されてから100年近くを経過したものも多数ある京町家は

①古い建築物の為、日常の維持管理が難しい上に防火や耐震性等でリスクを抱えている。

②所有者の高齢化が進んでおり、相続の手続きや各種税金等の税法上の負担が大きい

この為、京町家が売却される事例が後を絶たず、追い討ちを掛ける様に、ここ数年京都市ではホテル等の宿泊施設建設ラッシュで地価が高騰している事もあり、売却後、取り壊され宿泊施設や店舗等の商業ビル等が建てられてしまっているのが現状です。

京町家保全の取り組み

京町家について – 京町家を未来へ

この問題に歯止めをかける為に京都市は昨年「京都市京町家の保全及び継承に関する条例」を制定の上、昨年より施行しました。上記リンクは京都市が運営している京町家の情報サイトです。

要点としては以下の通りです。

①京町家を取り壊しを含む処分を検討、又は維持が困難な場合は京都市に届け出る(事前届け出制)

②上記経緯で届出された京町家に対して京都市や市と連携する事業者団体等が活用法や
活用希望者とのマッチングを行い、取り壊しを回避するだけでなく、長期的にわたり京町家が維持されるように努める。

③特に重要な京町家については「重要京町家」や「京町家保全重点取組地区」として指定し、
それらを解体する場合には1年前の届け出を義務づけ、届け出をせずに解体した場合には5万円以下の過料の対象にした。
(京都市 京町家の総合情報サイトより引用)

個人的にはこれでは不十分と考えております。事前届け出は努力規定なので大半の京町家は届出をせずに解体しても罰則は無く、京都市指定の重要な町家でも小額の過料で済む為、実質法的拘束力が無いに等しい状態です。

取り壊される主な要因が耐震改修等の維持管理費、相続税等の負担が大きいという事であるにも拘らず、そちらへの対策が行われない限り、京町家の減少にストップをかける事は難しいと思います。

昨年度から全ての宿泊施設で徴収を開始した宿泊税を京町家保全にも活用するとの事で財源確保を行う模様ですが、どの様に取り組むか、効果はあるかは未知数です。

まとめ

おおまかではありますが「京町家」について上記の通り調べてみました。歴史的価値があり、大変魅力的な「京町家」ですが、今後有効な手立てが講じられなければ、ますます減少していくと思われます。大切な文化遺産を次世代に残し、引き継ぐにはどの様にすれば良いか、引き続き動向を注視していければと思います。

 

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